夢をみました
遠い遠い記憶のような
列車に乗って、
白樺の林のなかをかけていく夢
2008/5/22
~省略~
今回はツキが回ってきた。
彼女はロシア人、リアナだった。(4人部屋に2人)
彼女の行先はスヴェルドロフスク。23日の23:12にはいなくなってしまう。
彼女のおなかには2人目のBabyがいる。
モスクワには仕事でいっていたようで、プロポーションといっていたが一体どんな仕事なんだろう。
19歳で結婚して23歳で1人目を出産。今は27歳。車の免許の試験がひかえているらしい。
列車に乗り込んでから2時間強、ロシア語で彼女と熱心にお話した。
最初は全然わからなかったけど、少しづつコミュニケーションが取れてきた。
正しい紅茶の飲み方、トイレの流し方、プラムの食べ方、ロシア語に、列車生活でのふとんの敷き方、お買いものも全部教えてくれた。
本当に本当に助かった。
カンちゃんが成田で渡してくれたサムライのストラップをあげた。とても喜んでくれた。
一緒に韓国製のカップラーメンを作ってたべた。
食事をとりながら本でロシア語を調べていると怒られた。
どうやらロシア人は食事の時は食事に専念するらしい。(その後他の人にもおこられたのです。)
~中略~
列車内ではどこからか音楽が小さ~い音で流れて、それがほとんどビートルズの知っている曲でウトウト列車に揺られながら聴いているとあと3日なんてあっという間なんじゃないかと思った。
シベリア鉄道での生活は主に景色をみて、地球の歩き方を読んで、ご飯を食べて、寝て、手紙を書いて、チャイを飲む。
リアナはだいぶ車の試験の勉強に時間を費やしていたけど、私はひたすら景色をみていた。
飽きそうで飽きない広大な景色。
23日23:30 リアナは列車を降りておうちへ帰って行った。
淋しいけどしょうがない。リアナのおかげで本当に素晴らしい鉄道ライフになったよ。
私のロンリー鉄道ライフがはじまると思った矢先、新しい人が入ってきた。今度は男の人だ。
セルリューっていうらしい。33歳とのこと。職業は土木っぽいジェスチャーをしてた。
体でっかいなぁ。怖いなぁ。
挨拶をきちんとしたらにっこりしてくれた。
~中略~
でもまた1からだ。疲れるなぁ!
最高潮に気が小さくなってる私の日記を読み返してみた。
恥ずかしくて略しまくり。何してても待たされることが多くて、退屈な時間が長かったけど、
なんの変哲もないこのシベリア鉄道での時間が、ほんとは大事な大事な宝物なんです。私。
ロシアは他の国と違って旅の準備が本当に大変。
通常、観光ビザで旅行するのには、行き帰りの航空券・宿泊するホテルのバウチャーすべて・移動するにあたってのチケットなりバウチャーなりを揃えないとビザが下ろしてもらえません。
そのため、数少ないロシア専門の旅行会社に多少高価な金額を払ってツアーにするか、現地の旅行会社とつながりのある会社に招待ビザをだしてもらうかの2パターンが多いみたいでしたが、いろいろ調べて見つけました。観光ビザを10000円で手配してくれる会社!
この会社にさんざん脅され、鉄道にのるのはタブーとのこと・・・。そのため終始ビビっていたのです。
シベリアは寒い寒い冬を迎えていることでしょう
リアナは無事、元気な赤ちゃんを産んだかな
セルリューは恋人ができたかな
私は歯が痛いですが、もう一度 頑張る勇気が湧いてきたところです。